愛知県豊橋市の二川宿本陣資料館では、企画展「江戸・京都の名所巡り」を2026年9月13日(日)まで開催しています。
東海道五十三次のうち江戸日本橋から33番目に位置する二川宿は、遠江国から三河国に入って最初の宿場町です。大名や公家などが休憩・宿泊した本陣、一般庶民が利用した旅籠屋「清明屋」、商人の店舗と住宅を兼ねた商家「駒屋」など、江戸時代の建物を見学できます。
二川宿本陣資料館では、江戸時代の交通や二川宿の歴史を紹介する常設展のほか、交通や浮世絵、地域の歴史・文化などをテーマにした企画展を開催しています。
本陣と旅籠屋は江戸時代の姿に改修・復原されており、当時の旅人が過ごした宿の様子をうかがうことができます。資料館と合わせて、江戸時代の旅文化を立体的に楽しめる施設です。
元禄時代になると社会が安定し、庶民の生活にも余裕が生まれたことで、旅への関心が大きく高まりました。
伊勢参宮や社寺参詣などの旅が盛んになると、名所や観光地を紹介する絵図や浮世絵、名所旧跡の情報に風景画を添えた名所図会、旅行案内書などが発行され、広く親しまれるようになりました。
今回の企画展では、絵図や浮世絵などの館蔵資料を中心に、各地の名所を紹介する資料や旅の手助けとなる資料を展示しています。古くから栄えた文化都市・京都と、新たに整備された政治都市・江戸についても資料を通して紹介します。
さらに、この地域に残る旅日記も紹介し、当時の人々がどのように旅をしていたのかを知ることができます。


展示は「旅への関心」「京都の名所」「江戸の名所」の3つのテーマで構成されています。
「旅への関心」では、各地の名所や温泉などの番付、道中すごろくを通して、江戸時代の庶民が全国各地の名所を楽しみながら学んでいた様子を紹介。また、旅行組合である「講」の発展によって、宿泊先への心配が減り、旅をしやすくなった背景にも触れています。
「京都の名所」と「江戸の名所」では、絵地図や浮世絵、当時のガイドブックである名所図会などから、当時の庶民が憧れた都市の様子を紹介します。
展示資料には、歌川広重による「六十余州名所図会 江戸 浅草市」や「東海道名所之内 京清水寺(竪絵東海道)」なども含まれています。
主な交通手段が徒歩だった江戸時代。当時の人々にとって「旅」とはどのようなものだったのか、名所を紹介する資料や旅日記を通して、江戸の旅情を感じることができます。
会期:2026年9月13日(日)まで
時間:nine:00~17:00(入館は16:30まで)
会場:二川宿本陣資料館 企画展示室(豊橋市二川町字中町65)
料金:一般500円(400円)、小・中・高校生100円(80円)、豊橋市内在住の70歳以上100円
※( )内は30名以上の団体・前売り料金です。
9月9日の重陽の節句に合わせ、菊によって長寿を願った風習を紹介します。菊のきせ綿やオカヅラ人形の展示に加え、菊の花や秋をイメージしたつるし飾り、折り紙作品も展示します。
会期:2026年9月5日(土)~13日(日)
日本古来の製本方法である「和綴じ」を体験できる講座です。紙を重ねて右側に穴をあけ、糸を通して綴じる方法で、「四つ目綴」の基本コースと「亀甲綴」の応用コースを体験できます。
制作した和本は、メモ帳やノートとして使用できます。
日時:2026年9月26日(土)
基本コース「四つ目綴」:13:00~14:00
応用コース「亀甲綴」:15:00~16:00
次回の企画展「大正期の東海道ブーム」は、2026年10月10日(土)から11月23日(月・祝)まで開催予定です。
明治初期に宿駅制度が廃止されてから50年が経過した大正期には、鉄道などの整備が進み、徒歩による旅は過去のものとなっていました。一方で、画家や漫画家、文学者たちの間では江戸時代の旅を懐古し、東海道を旅して作品を制作する動きが見られました。
広重作品の浮世絵復刻や現状写真との比較書籍などを通して、「旧道」の文化的価値について考える企画です。
また、10月17日(土)14:00からは、弁士付き無声映画公演も開催します。大正から昭和初期に流行した無声映画を、スクリーンの脇で解説する弁士付きで上映します。
豊橋市
URL:https://www.city.toyohashi.lg.jp/
元記事:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000978.000025583.html