はじめてのパブリックリレーションズ|広報1年目でもわかる!PRってなに?どうやるの?

2025/03/31

1. パブリックリレーションズってなに?

1-1. 「PR」って聞くけど、よく知らない…

広報や広告の仕事をしていると、よく「PR」という言葉を耳にしますよね。でも、「PRって結局なに?」と聞かれると、説明に困る人も多いはず。

PRとは “Public Relations(パブリックリレーションズ)” の略で、簡単に言うと、「周囲との良い関係をつくること」。会社や団体、個人が、社会やお客さん、メディアなどと信頼関係を築くための活動のことを指します。

1-2. 一言でいうと「人とのいい関係づくり」

PRって、難しそうに聞こえるかもしれませんが、実はとってもシンプル。

  • 知ってもらう
  • 好きになってもらう
  • 信頼してもらう

この3つを実現するために、いろんな手段を使って情報を届けるのがPRです。SNSやプレスリリース、イベント、インタビュー記事など、方法はさまざま。すべては“人との良い関係”のためにあるんです。

1-3. 広報・広告・マーケティングとの違いって?

「広報」「広告」「マーケティング」、全部似ているようで微妙に違います。

  • 広告:お金を払って情報を発信する手段
  • マーケティング:商品やサービスを売るための戦略
  • 広報(PR):それらの土台となる「信頼」を築くための活動

どれも大切だけど、PRは“会社やブランドの性格を伝える”ような役割だと考えると分かりやすいかもしれません。


2. PRのルーツをのぞいてみよう

2-1. 世界のPRはこうして始まった

PRの歴史はアメリカから始まりました。1900年代初頭、新聞やマスメディアの影響力が高まるなかで、企業や政府が市民と良好な関係を保つために「広報」の考え方が誕生したのです。

現代PRの基礎を築いた人物として、ふたりの名前がよく挙げられます。

  • アイビー・リー:正直で透明性のある情報発信を提唱。鉄道会社の事故対応で記者に正確な情報を公開し、信頼を得ました。
  • エドワード・バーネイズ:心理学を活用し、人の心を動かすPRを実践。「自由の象徴としての喫煙キャンペーン」で社会に大きな影響を与えました。

このように、PRの始まりは「社会とどう向き合い、信頼を得るか?」を真剣に考えた人たちの努力から生まれたのです。

2-2. 日本におけるPRのはじまりと今

日本にPRが本格的に導入されたのは戦後。企業や自治体が広報部門を作り始め、情報発信を積極的に行うようになりました。

日本のPRは「控えめ」な傾向があり、海外と比べると自己アピールが苦手とも言われます。とはいえ、信頼や誠実さを重視する日本らしいPRも、近年では見直されています。

2-3. 過去の成功・失敗から学べること

成功例:

  • 社会課題に寄り添ったキャンペーン
  • 顧客目線で企画されたイベント

失敗例:

  • 情報の出し方を誤って炎上
  • 不誠実な対応で信頼を失ったケース

ここから学べるのは、「正直さ」と「相手への思いやり」がPRには欠かせないということです。


3. 広報1年目が知っておきたいPRの基本

3-1. まずはこの活動から覚えよう

広報1年目でまず取り組むのは、以下のような基本のPR活動です:

  • プレスリリース:メディア向けに公式発表を伝える文書
  • ニュースリリース:イベントや新商品を発表する文書
  • メディア対応:取材依頼や問い合わせへの対応
  • SNS運用:公式アカウントでの情報発信
  • イベント広報:来場者を増やすための告知活動

3-2. 「誰に何を伝える?」の考え方

PRで一番大事なのは、「誰に、何を、どう伝えるか」をしっかり考えること。

例:

  • 学生向け → カジュアルで親しみやすい言葉
  • 高齢者向け → わかりやすく、丁寧な表現

相手の立場に立って考えることが、良いPRの第一歩です。

3-3. 共感される広報に共通するポイント

  • 嘘をつかない
  • 相手目線で考える
  • わかりやすく伝える
  • ちょっとした“気配り”を忘れない

「なんかこの会社、感じがいいな」と思ってもらえるPRが理想です。


4. 実践で学ぶ!PRのすすめ方

4-1. イベント広報を頼まれたらどうする?

「誰に」「何を」「いつまでに」伝えるのかを整理しましょう。

  • チラシを配る?
  • SNSで発信する?
  • メディアに取り上げてもらう?

ターゲットに合った手段を選びます。

4-2. プレスリリース作成の基本ステップ

構成:

  • タイトル
  • リード文(5W1H)
  • 本文(詳細・背景)
  • 会社情報・問い合わせ先

ポイントは「事実+ニュース性+読みやすさ」。

4-3. メディア対応のマナーとコツ

  • まず感謝を伝える
  • 質問内容を事前に確認
  • 受け答えはシンプル&誠実に
  • 掲載後はお礼も忘れずに

4-4. お金がなくてもできる工夫いろいろ

  • 無料ツールでチラシ作成(Canvaなど)
  • 地域掲示板・ラジオ・タウン誌を活用
  • 自前でポスティングやSNS運用もOK

4-5. よくあるミスとその回避法

  • 告知が遅い → 余裕をもってスタート
  • ターゲットが曖昧 → 誰に届けたいか明確に
  • 丸投げ広報 → 自分たちでも発信する姿勢が大事

5. PRは信頼が命。誠実な広報とは?

5-1. ちょっと待って!その情報、本当に出して大丈夫?

PRは「伝える仕事」ですが、何でもかんでも出せばいいというわけではありません。特に社内の機密情報、まだ確定していないプロジェクト内容、関係者の許可を取っていない写真などは要注意です。一度出した情報は取り消せません。だからこそ「この情報、出しても大丈夫かな?」という確認作業がとても大事なんです。

5-2. ウソや過剰な表現が招くトラブル

「話題になりそうだからちょっと盛って出しちゃえ!」……これはPRではNGです。誇張しすぎたり、事実と違う情報を流すと、あとから「信頼できない会社」と思われてしまいます。SNSの時代は特に、ウソやズレた表現はすぐに見破られます。短期的な注目より、長期的な信頼を大切にしましょう。

5-3. トラブル対応は「スピード」と「正直さ」が大事

もし炎上や誤情報が広がってしまったときは、「すぐに対応すること」と「ウソをつかず正直に説明すること」が大切です。隠そうとしたり、他人のせいにすると、余計に信頼を失います。「ごめんなさい」と言える広報は、むしろ信頼を回復させるきっかけにもなるんです。

6. SNS時代のPRってどうなってる?

6-1. PRは今やSNSなしでは語れない

今や情報発信の中心はSNS。広報活動でも、SNSを使いこなせるかどうかがカギになります。ただし、使い方を間違えると炎上のリスクもあるため、戦略的に運用することが大切です。投稿内容・頻度・タイミング・ハッシュタグの使い方まで、きちんと設計しましょう。

6-2. 各SNSの特徴と使い分け方

それぞれのSNSには特性があります。ターゲットや目的に合わせて使い分けましょう。

  • X(旧Twitter):速報性が高く、拡散力も抜群。リアルタイムでの情報発信やイベント実況に最適。
  • Instagram:ビジュアル中心で、世界観を伝えるのにぴったり。写真や動画を通してブランドの雰囲気を伝えるのに向いています。
  • TikTok:Z世代に強く、短い動画でのアプローチが得意。企業アカウントでも「中の人」が見えると親近感UP。
  • Facebook:年齢層が高め。地域情報やイベント案内に強く、コミュニティとの連携がしやすい。

6-3. 紙とデジタルの“いいとこ取り”が最強!

SNSが主流とはいえ、紙のチラシやポスターが効く場面もあります。たとえば高齢者向けのイベントでは紙のほうが効果的なことも。大切なのは「どの層に、どんな手段が届くか」を見極めること。紙とSNSの両方を組み合わせることで、より広い層へのPRが可能になります。

7. 日本ならではのPR事情

7-1. 日本のPRはなぜ“おとなしめ”?

日本のPRは「控えめ」「目立たない」「奥ゆかしい」と言われることが多いです。それは日本人の価値観に「謙虚さ」や「空気を読む」文化が根づいているから。アメリカのように「自分たちが正しい!」と堂々とアピールするよりも、調和を重視する姿勢がPRにも反映されています。

7-2. 空気を読む・忖度文化とPRの関係

日本の企業では、メディアへの露出を増やすよりも、社内の調整や関係各所への配慮に力を入れることが多いです。また「波風を立てないこと」が重視されるため、尖ったメッセージを避ける傾向も。そのためPR担当者は、情報を出す際にも「誰かが嫌がらないか」「周囲に影響はないか」を細かく考える必要があります。

7-3. 海外のPRと比べてみよう

海外、特に欧米では、「企業としてのスタンス」や「社会への意見表明」をはっきり打ち出すPRが増えています。LGBTQ+や環境問題、人権などに対して積極的に声をあげる企業が多いのも特徴です。日本ではまだ慎重な姿勢が主流ですが、少しずつ社会的メッセージを発信する企業も増えてきています。

8. これからのPRに必要なこと

8-1. データより「人の気持ち」を大切に

数字や分析はもちろん大切ですが、PRは「人に伝える」仕事です。だからこそ、相手の気持ちに寄り添う姿勢が何より重要です。「この言葉で誰かが元気になれるかな?」「この投稿、誰かを勇気づけられるかな?」——そんな視点が、心に届くPRをつくります。

8-2. 聞く・考える・伝える力を育てよう

PRは一方通行の発信ではなく、対話です。まず「聞く力」が大事。そのうえで「どうすれば伝わるか?」を考え、「わかりやすく届ける力」を身につけましょう。広報1年目のうちは、先輩やお客さんの声に耳を傾けることがいちばんの学びになります。

8-3. サステナビリティとPRのつながり

今、多くの企業が取り組んでいるのがSDGsやサステナブルな社会づくり。PRでも、単なる商品の紹介ではなく、「この活動が社会にどう貢献しているのか」を発信することが求められています。社会とのつながりを意識した広報が、今後ますます重要になります。

8-4. PRは未来をつくる仕事!

PRはただの「告知係」ではなく、「未来をつくる仕事」です。会社やブランドがどんな存在でありたいのか、その想いを社会に伝えることができるのが、PRという仕事の魅力。広報1年目でも、自分の言葉で未来を変える一歩を踏み出せます。

パブリックリレーションズ(PR)は、単なる情報発信ではなく、人とのつながりを育て、信頼を築くための活動です。SNSやプレスリリース、イベント、メディア対応など、やることはたくさんありますが、すべての根っこにあるのは「相手のことを思う気持ち」。

うまくいかないこともあるかもしれません。でも、1つずつ積み重ねていけば、確実に“伝わる力”は育っていきます。広報1年目のあなたにこそ、PRの面白さや奥深さを知ってほしい——そんな思いを込めて、この記事をお届けしました。

あなたの言葉と行動が、きっと誰かの心を動かします。

著者:muun管理者

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