広報担当者とは?初心者にもわかる役割・仕事・必要なスキルまとめ!

2025/03/31

「広報担当者って、結局なにをしているの?」という質問、実はとてもよく聞きます。広報という言葉自体はニュースや会社紹介などで目にする機会があるものの、その具体的な仕事内容や、会社の中でどんなポジションなのかは意外と知られていないんですよね。

広報とは「Public Relations(パブリック・リレーションズ)」の略で、「社会や周囲との良好な関係を築くための活動」を意味します。つまり、広報担当者の役割は、社外に対しては「会社のイメージをよくするための情報発信」、社内に対しては「社員同士や組織との円滑なコミュニケーションづくり」です。

たとえば、新しい商品が出たときに記者発表会を開いたり、プレスリリースを出したり、SNSで情報を発信するのは広報の仕事。また、社内で新しい制度が始まったときに、社員にわかりやすく伝えたり、インタビュー記事を通じて部署間の理解を深めたりするのも広報の役割です。

「会社の顔」として、見えないところで信頼や印象をつくっていくのが広報。だからこそ、伝え方やタイミング、表現のしかたひとつに、とても大きな責任が伴う仕事でもあります。


1. 「広報担当者」ってどんな仕事?

広報(PR=Public Relations)という言葉、聞いたことはあるけれど、具体的にどんなことをする仕事かイメージできない人も多いと思います。

ざっくり言うと、「広報担当者=会社や組織の情報を、社内外にわかりやすく伝える人」です。

たとえばこんなことをしています:

  • 新商品が出たらメディアに知らせる
  • 自社のSNSで情報発信する
  • 社内向けにニュースや取り組みを紹介する
  • トラブルが起きたときの対応方針を決める

つまり、社外に向けて“会社の顔”として発信する役割と、社内のコミュニケーションをスムーズにする役割、どちらも担っているんですね。

ちなみに「広告」との違いは、“お金を払って伝えるかどうか”。広告はメディア枠を買って情報を発信しますが、広報はあくまで「自発的な情報発信」。費用をかけずに信頼性の高いメッセージを届けるのが広報の魅力です。


2. 広報担当者の主な役割とは?

広報の仕事は一言では言い表せないほど多岐にわたります。ここでは4つの主要な役割について、もう少し詳しく解説していきます。

2-1. メディア対応(報道広報)

メディア(新聞・テレビ・雑誌・Webニュースなど)に取り上げてもらうために、日々情報提供を行います。記者に直接連絡したり、プレスリリースを送ったりするのは基本中の基本。自社がどんな取り組みをしていて、どんな価値を世の中に届けているのかを、しっかり伝えることが大切です。

ここで重要なのは、「メディアの立場に立って考える」こと。記者がどんなテーマに関心を持ち、どのタイミングで情報を求めているかを見極める目が必要です。信頼される広報になるには、日頃の丁寧な対応と“ネタの質”がカギになります。

2-2. 社内広報(インターナルコミュニケーション)

社内広報は、社員間の情報共有や組織の一体感を高めることを目的としています。たとえば、月1回の社内報でプロジェクトの進捗を紹介したり、新入社員インタビューを掲載したり、表彰制度の広報をしたりといった活動があります。

社内広報がうまくいくと、社員のエンゲージメントが高まり、組織の活性化にもつながります。リモートワークや部署間の壁などがある現代において、社内広報の重要性はますます高まっていると言えるでしょう。

2-3. SNSやWebでの発信

SNSは今や広報活動に欠かせないツールです。企業公式のX(旧Twitter)、Instagram、TikTok、Facebookなどを使って、最新情報や日常の様子、採用活動など多岐にわたる発信を行います。

それぞれのSNSには特性があります:

  • X:速報性が高く、リアルタイムの情報やお知らせに向いている。
  • Instagram:ビジュアル重視で、商品やブランドの世界観を伝えるのに適している。
  • TikTok:若年層との接点が強く、動画でインパクトのある訴求ができる。
  • Facebook:長文の投稿やイベント案内に強く、30〜50代のユーザー層に有効。

SNS運用にはトレンド感覚とタイムマネジメント、そして炎上リスクへの配慮も求められます。「公式アカウント=会社の声」として扱われるため、発信内容には十分な注意が必要です。

2-4. 危機管理広報(クライシス対応)

もしトラブルや不祥事が起きた場合、広報はその対応の最前線に立ちます。たとえば、不適切な投稿が炎上した、製品に不具合が見つかった、社員の不祥事が報道された……など、あらゆるケースに備えておくことが求められます。

適切な初動対応、関係部署との連携、謝罪文や説明文の作成、マスコミ対応など、冷静かつスピーディーな判断が必要です。まさに広報の“裏の顔”ともいえる仕事ですが、企業の信頼を守るためには欠かせない重要な役割です。


3. 広報担当者の具体的な仕事一覧

広報の役割を理解したところで、ここでは実際に広報担当者が日々どんな業務をこなしているのかを詳しく見ていきましょう。「なんとなく忙しそう」という印象があるかもしれませんが、やっていることを一つ一つ見ると、意外と身近に感じられるはずです。

3-1. プレスリリースの作成・配信

企業や団体が社会に向けて公式な情報を伝える手段のひとつがプレスリリースです。新商品やサービスの発表、イベントの開催、社内制度の導入など、広報すべき内容をA4 1枚~2枚にまとめて発信します。

ポイントは「ニュース性」「簡潔さ」「誰に向けた情報か」。記者や編集者が「これは記事にしたい」と思えるように、見出しやリード文に工夫を凝らします。

3-2. 取材対応・メディア連携

メディアからの問い合わせがあった際には、対応するのも広報の仕事です。取材日程の調整、関係部署との打ち合わせ、話す内容のすり合わせ、当日の立ち会い、記事チェックなど、裏方として取材全体をサポートします。

また、普段からメディア関係者と関係を築いておくことも大事。定期的に情報提供したり、ランチミーティングをしたりして「信頼される存在」になることで、メディア露出のチャンスが増えていきます。

3-3. SNS運用・Web更新

企業の顔としてSNSを更新するのも広報の大切な仕事。Xでの速報発信、Instagramでのブランドビジュアルの紹介、TikTokでの商品紹介動画など、各SNSの特性に合わせたコンテンツづくりが求められます。

単に投稿するだけでなく、コメントへの返信、エンゲージメントの分析、炎上防止チェック、キャンペーンの企画まで担当することもあります。SNSはスピード命なので、判断力と瞬発力も試されます。

3-4. 社内報・社員向けコンテンツの制作

社員向けに社内報やイントラネットの記事を書くのも広報の仕事。プロジェクトの進捗報告、新入社員紹介、部署インタビュー、トップメッセージなど、コンテンツの幅は多岐にわたります。

特に大事なのは「読まれる内容にする」こと。社員のリアルな声や写真を取り入れたり、親しみやすいトーンで伝えたりする工夫が必要です。社内報を通じて、社員同士のつながりや会社への愛着を深めることができます。

3-5. イベント企画・運営

新商品発表会、プレス向け内覧会、採用イベント、社内表彰式など、広報が主導するイベントも少なくありません。場所の手配、台本作成、スピーカーの選定、記録撮影、配信の準備など、裏方仕事が多いですが、反応が直接見えるためやりがいも大きいです。

イベントを成功させるためには、事前の準備と当日の柔軟な対応力がカギ。チームや外部パートナーとの連携も大切になります。

3-6. 危機管理・炎上対応準備

「万が一のときにどう動くか」を事前に考えておくのも広報の大切な役割。クレーム対応、誤情報の訂正、内部トラブル、自然災害など、発信が求められるあらゆる状況に備えてマニュアルを整備しておきます。

実際に危機が起こった際は、社内各部署と連携しながら「どう伝えるか」「何を伝えないか」の判断を迫られます。会社の信頼を守る“最後の砦”ともいえる仕事です。


4. 広報に向いている人の特徴とは

広報は「発信する」仕事であると同時に、「聞く力」「共感する力」も問われる仕事です。以下のような特徴がある人は、広報の仕事に向いているかもしれません。

  • 人と話すのが好きで、相手の立場に立って考えられる
  • 文章を書くことや発信することが得意
  • 複数のタスクを同時にこなすのが苦にならない
  • 新しい情報やトレンドに敏感で、変化に柔軟に対応できる
  • 会社全体や社会との関係性に関心がある

「目立ちたい」「表に出たい」というタイプだけでなく、「縁の下の力持ち」としてサポートするのが得意な人にも向いています。大切なのは、自分の発信が“誰かに届く”ということにやりがいを感じられるかどうかです。


5. 広報担当者に必要なスキル・知識

初心者でも、広報を担当するにあたって身につけておきたい基本スキルがあります。すべて完璧でなくても、少しずつ経験を積みながら覚えていけば大丈夫です。

5-1. ライティング力

プレスリリース、社内報、SNS投稿など、広報は文章を書く機会が非常に多いです。読み手にとって「わかりやすく」「簡潔で」「誤解のない」表現を選ぶ力が必要です。

とくにプレスリリースでは、ニュース性・事実・背景情報を的確に伝える文章構成が求められます。テンプレートを活用しつつ、実例に触れながら磨いていきましょう。

5-2. SNSやWebの基礎知識

X、Instagram、TikTok、Facebookなど、それぞれのSNSの特徴を理解し、目的に応じて使い分ける力が必要です。画像や動画の投稿ルール、ハッシュタグの使い方、コメント対応のルールなど、基本を押さえておきましょう。

また、GoogleアナリティクスやSNSのインサイト分析など、簡単なアクセス解析の知識もあると便利です。

5-3. 写真・動画の編集スキル

最近はスマートフォンだけでクオリティの高い発信ができるようになりました。広報担当者として、ちょっとした画像加工やテロップ入りの動画編集ができると重宝されます。

Canva、CapCut、VLLOなどの無料ツールを使えば、デザイン経験がなくても直感的に操作できます。

5-4. メディアリテラシー

メディアの仕組みを知ることは、情報発信の信頼性を高めるうえで欠かせません。どのようにニュースが作られているのか、報道機関は何を基準に情報を選んでいるのか、基本を学んでおきましょう。

報道倫理やフェイクニュースの扱い方なども含め、責任ある発信のために常にアンテナを張る必要があります。

5-5. 危機管理の視点

万が一に備える「リスクマネジメント」の意識も必要です。企業にとって致命的になりかねない情報発信ミスやトラブルに備え、シミュレーションやガイドラインを整えておくことが重要です。


6. 広報のやりがいと大変さ

広報の仕事は、華やかに見える部分と、地道でプレッシャーのかかる部分の両面を持っています。ここではその「やりがい」と「大変さ」を整理してみましょう。

6-1. 広報のやりがい

  • 会社や商品が注目される瞬間をつくれる
    自分が企画・発信した内容がニュースに取り上げられたり、SNSでバズったりすると、大きな達成感があります。
  • 社内外からの感謝の声が励みになる
    「社内報よかったよ!」「あのSNS投稿で応募が増えた!」など、直接反応をもらえるのは広報ならではの嬉しさです。
  • 組織の一体感づくりに貢献できる
    社内広報を通じて、部署間のつながりや社員のモチベーションが上がるのを実感できます。
  • 社会的な信頼を築く仕事に携われる
    会社や団体の「イメージ」や「信頼」をつくる仕事だからこそ、大きな責任とやりがいを感じられます。

6-2. 広報の大変さ

  • 常に正確で迅速な判断が求められる
    一度出した情報は取り消せないため、誤情報がないか、誤解を生まない表現かを細心の注意で確認します。
  • 突発的な対応が多い
    記者からの突然の問い合わせ、SNSでの予期せぬ反応、緊急時の対応など、臨機応変に動く場面が多々あります。
  • 社内調整が大変なことも
    情報発信の前には必ず関係部署の確認が必要です。スピード感と慎重さのバランスを取るのは難しいところ。
  • 炎上リスクと常に隣り合わせ
    良かれと思った投稿でも、文脈や言葉選びを間違えると炎上するリスクがあります。SNS時代の広報には冷静さが必須です。

7. 初心者が広報を始めるときに意識したいこと

はじめて広報を担当する方に向けて、意識しておくと安心なポイントをいくつかご紹介します。

7-1. まずは「誰に伝えるか」を明確にする

情報発信は「誰に向けて伝えるか」がとても大切。メディア?一般消費者?既存の顧客?それによって使う言葉も発信方法も変わります。

「誰に、何を、どう伝えるか」を整理するクセをつけましょう。

7-2. 小さな成功体験から積み重ねる

最初から完璧を目指す必要はありません。まずは社内報1本を仕上げてみる、Xで1投稿してみる、といった小さな実践を積み重ねることが大切です。

小さな「うまくいった」が、次の仕事への自信になります。

7-3. 社内外に“味方”をつくる

広報は一人では成り立ちません。他部署の協力、上司の理解、メディアとの関係など、たくさんの人と連携しながら進める仕事です。

日頃のコミュニケーションを大切にしておくと、いざというときに助け合える関係ができます。

7-4. 他社の広報事例を研究する

広報活動に「正解」はありません。他社のSNS運用、プレスリリースの構成、イベントの演出などをチェックして、自社に活かせる工夫を取り入れてみましょう。

「いいな」と思ったものをストックしておくと、ネタに困ったときに役立ちます。


8. 広報担当者は「つなぐ」役割

広報は、単なる情報発信係ではありません。
社内と社外、社員と経営陣、会社と社会、そして人と人を「つなぐ」仕事です。

目立たないけれど、なくてはならない。
縁の下の力持ちとして、信頼と共感をつくっていく役割です。

大切なのは「どう見せるか」ではなく、「どう伝わるか」。
あなたの言葉や工夫が、誰かの行動を変えるかもしれません。

一歩ずつ経験を重ねながら、あなただけの広報スタイルを築いていきましょう!

著者:muun管理者

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