花や苗のロスを地域で減らすアプリ Bloomap

2026/10/19

まだ楽しめる花や苗が、買い手と出会えないまま廃棄されてしまう。その前に、地域の中でもう一度販売する機会をつくれないか。そんな想いから生まれたのが、花や植物のロス削減アプリ「Bloomap」です。藤沢市を中心に活動する株式会社 MCS が運営し、花屋・園芸店・生産者と、近くで植物を迎えたい人をつなぎます。

捨てる前に選べる方法を増やしたい

注文に合わせて用意した花束が、予約のキャンセルで行き場を失う。仕入れた切り花が売れ残りそうになる。生産した苗が規格に合わず、いつもの販売先には出しにくい。花や植物のロスは、こうした場面でも起こり得ます。まだ飾ったり育てたりして楽しめる植物でも、限られた時間の中で次の行き先を見つけるのは簡単ではありません。

Bloomap の開発の背景には、ガーデニングを通じて植物に親しんできた運営者の、まだ楽しめる植物が捨てられてしまうことへのもったいなさがあります。同時に大切にしたのが、植物を育て、届ける事業者への支援です。廃棄を減らすだけでなく、捨てる前の植物を売上につなげられれば、事業者にとっても意味のある仕組みになると考えました。

通常の商品の価値を守りながら別の売り場を

Bloomap が目指しているのは、花や苗を一律に安く販売することではありません。植物を育てる手間や品質を保つ仕事、通常の商品が持つ価値を尊重しながら、ロスになりそうなものに別の販売機会を用意することです。

例えば、規格に合う商品はこれまで通りの売り場で届け、行き場に困った花や苗だけをアプリにも掲載する。Bloomap では、こうしたまだ楽しめる植物を「リリーフ」と呼んでいます。店頭だけでは出会えなかった近所の人に見つけてもらうことで、廃棄する前の選択肢を増やします。

ロスに困ったときだけ使える仕組み

事業者は、花や苗の写真、状態、価格、数量、受け取り可能な時間を掲載します。何を、いつ、いくらで出すかは事業者が決められ、毎日掲載する必要はありません。普段の営業を続けながら、ロスが心配になったときに使える仕組みです。掲載料と月額料金は無料で、販売が成立した際に手数料が発生します。

購入者はアプリで植物の状態や受け取り時間を確認し、決済を済ませて店頭で受け取ります。事業者による発送は不要です。花束を自宅に飾る、苗を庭やベランダで育てるといった、身近な暮らしの楽しみへつなぐことができます。

一度の受け取りを地域のお店との出会いに

店頭で受け取るのは、商品を渡すためだけではありません。初めて訪れたお店で、ほかの植物や店の雰囲気を知る機会にもなります。リリーフをきっかけにお店を覚え、次は贈り物の花束や季節の苗を買いに来る。Bloomap は、そんな次の来店につながる関係も目指しています。

そのため、重視しているのはロス削減だけではなく、植物を通じて地域の人とお店の接点をつくることです。目の前の植物の行き先が見つかり、事業者の売上になり、そのお店を知る人が増えていく。そうしたつながりを少しずつ育てていくことを目指しています。

花や植物に関わる事業者と紹介協力者を募集

現在、Bloomap では花屋・園芸店・観葉植物店・生産者など、掲載する事業者を募っています。対象はまだ楽しめる状態の花や植物で、店頭で受け渡しできることが前提です。掲載には運営による確認・承認が必要です。

植物を直接扱っていない企業や団体でも、周囲の花屋や生産者にサービスを紹介するなど、取り組みを届ける形で関わることができます。ロスに困っている事業者や、地域のお店を支えたい人との接点を広げながら、植物を捨てる前に選べる方法を増やしていきたいと考えています。

運営:株式会社 MCS
公式サイト:https://bloomap.jp

掲載をご検討の事業者様へ
https://bloomap.jp/business-apply

著者:muun編集部

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