佐野市多田町に里山スクール開校:SDGsを実践的に学ぶ場を提供

2024/11/21

特定非営利活動法人エコロジーオンライン(代表:上岡裕)は、栃木県佐野市多田町にて、持続可能な開発目標(SDGs)を実践的に学べる場「多田 里山スクール」を開校しました。このスクールは、地域の自然環境を活かし、参加者が実際の課題を発見し、解決策を考える実践的な学びの場を目指しています。

背景と目的

エコロジーオンラインは、里山保全や林業の6次産業化を通じて、地域の持続可能な発展に寄与する活動を行ってきました。特に、生物多様性の保全や共有財産(コモン)の再生をテーマとしたプロジェクトを展開し、地域資源を活用した取り組みを行っています。昨年度は、坂田昌子氏の指導のもと、伝統的な沢の手入れを開始し、生態系豊かな里山の再生に注力しました。

多田 里山スクールの特徴

今年度からは、生物多様性、有機農業、DIY、野草活用など、多岐にわたるテーマでワークショップを開催します。これらのプログラムでは、座学だけでなく、実際のフィールドでの体験を重視しています。また、奥佐野で農泊を提供する「古民家スペース美波.」との協力により、遠方からの参加者も宿泊が可能となり、快適な学びの環境を整えています。

当事者研究の手法を活用

多田 里山スクールでは、東京大学で始まった「当事者研究」の手法を採用。参加者が自分の経験を振り返り、課題解決の糸口を探るアプローチを取り入れています。この方法は、参加者が主体的に考え、学びを深めるのに役立っています。これにより、地域の持続可能な発展を支える次世代の人材育成を目指しています。

奥佐野農泊推進協議会の役割

スクールは、奥佐野農泊推進協議会と連携し、地域の自然環境を活かした体験型観光も推進しています。協議会は、農村ならではの宿泊体験や地元食材を活用した食事、里山でのさまざまなアクティビティを提供し、地域の魅力発信と環境保全に取り組んでいます。これらの活動は、令和6年度農山漁村振興交付金の支援を受けて実施されています。

今後の展望

多田 里山スクールは、地域住民や専門家と連携しながら、SDGsの実践と里山保全を通じて、地域社会の持続可能な発展を支えるモデルケースを目指します。


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元記事: 「SDGsを学ぶ里山」佐野・多田町に里山スクールを開校!


著者:muun編集部

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