新型コロナとインフルエンザを防ぐ「乳酸菌L.ラクティス プラズマ」の効果とは?
キリンホールディングス株式会社と国立感染症研究所が共同で行った研究により、「乳酸菌L.ラクティス プラズマ」の経鼻投与が新型コロナウイルスおよびインフルエンザウイルスに対して感染防御効果を持つことが明らかになりました。この研究成果は、非臨床段階での実験で確認され、今後の感染症予防の新たな可能性を示しています。
2021年、キリンと国立感染症研究所は「乳酸菌L.ラクティス プラズマ」の医薬品開発を目的とした共同研究を開始。この乳酸菌が、免疫システムの一翼を担う形質細胞様樹状細胞(pDC)を活性化させることが分かっていました。さらに、この乳酸菌で刺激されたpDCは、ウイルスの増殖を抑える作用を持つことが確認されており、これを基にさらなる応用が検討されてきました。
2024年3月には、この研究が国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)の先進的研究開発戦略センター(SCARDA)の「ワクチン・新規モダリティ研究開発事業」に採択され、国内外での注目を集めました。
非臨床実験では、「乳酸菌L.ラクティス プラズマ」を経鼻的に投与することで、以下のような効果が確認されています。
研究結果は、「乳酸菌L.ラクティス プラズマ」が新型コロナウイルスやインフルエンザウイルスを含む呼吸器ウイルス全般に有効である可能性を示唆しています。特に経鼻投与という方法は、体への負担が少なく、従来のワクチンに代わる選択肢として期待されています。
今後、キリンはさらなる研究を進めると同時に、乳酸菌を活用した製品開発にも注力し、感染症のリスク低減と人々の健康増進に寄与することを目指しています。
本研究に関する詳細な情報は、以下のリンクからご確認いただけます。
新型コロナとインフルエンザを防ぐ「乳酸菌L.ラクティス プラズマ」の効果