新潟県小千谷市では、2025年3月1日(土)から3月9日(日)まで、毎年恒例の「絵紙と小千谷のひいな祭り」が開催されます。
この祭りでは、市内各地の商店街や文化施設、歴史的建造物など26か所で、江戸時代から受け継がれてきた貴重な「絵紙」と伝統的なひな人形が展示されます。
春の訪れを感じながら、小千谷の歴史と文化に触れられる特別な機会となっています。
「絵紙」とは?
「絵紙」とは、江戸から明治時代にかけて流行した浮世絵版画の一種で、小千谷地方では、ひな祭りの時期にひな人形と一緒に飾る習慣が根付いていました。
これは、江戸との交易が盛んだった小千谷の豪商たちが、「小千谷縮」の取引の際に持ち帰った浮世絵が由来とされています。
そのため、小千谷には現存する絵紙が6,000枚以上も残されており、市内の文化財として大切に保存されています。
ひな祭りとの関係
当時の商人たちは、江戸で買い求めた美しい浮世絵を、ひな祭りの飾りとして活用しました。
これが地域の風習となり、やがて商店や家庭でも飾られるようになり、現在の「絵紙と小千谷のひいな祭り」に発展しました。
祭り期間中、市内26か所で、絵紙とひな人形の共演が楽しめます。
市内の各商店では、それぞれ個性的な絵紙が飾られ、訪れる人々を楽しませます。
今年は、小千谷の西脇家・西義家に伝わるひな人形と絵紙が、新潟県の民俗有形文化財に指定されたことを記念し、特別展示が行われます。
この展示では、江戸時代から明治時代にかけての絵紙の変遷や、当時の商人文化が分かる貴重な資料を見ることができます。
お祭り期間中には、ひな祭りにちなんださまざまな催しが行われます。
江戸時代から受け継がれる小千谷ならではの伝統を楽しめる「絵紙と小千谷のひいな祭り」。
今年は、特別展示やワークショップ、カフェなどの新たな企画が充実し、さらに多くの人が楽しめるイベントとなっています。
ぜひ、この機会に小千谷を訪れ、日本の伝統文化と春の風情を満喫してください!
詳細は、元記事 「絵紙と小千谷のひいな祭り2025」 をご覧ください。