おかえり株式会社(本社:神奈川県鎌倉市、代表取締役:松原佳代)は、長野県と山梨県の放置竹林を活用し、岐阜県美濃市の和紙メーカーと協力して和紙の封筒「BambooLetter」を製作するプロジェクトを開始しました。この取り組みは、2025年2月4日から3月16日まで、クラウドファンディングサービス「For Good」にて支援を募集しています。
https://for-good.net/project/1001538
プロジェクトの背景
日本各地には管理が行き届かない放置竹林が多く存在し、隣接する森林への影響や土砂災害の原因となるなどの問題が指摘されています。おかえり株式会社は、2021年から竹製トイレットペーパーの事業を展開し、国内の竹資源を活用した日用品の開発に取り組んできました。今回、デジタル化が進む中でも需要のある封筒に着目し、放置竹林の有効活用と伝統工芸の融合を目指したプロジェクトを立ち上げました。
BambooLetterの詳細
本プロジェクトでは、長野県と山梨県の竹を原料に、岐阜県美濃市の和紙メーカーと協力して、以下の製品を製作します。
- 封筒(長3サイズ):「竹柄」と「無地」の2種類
- ポチ袋:「竹結び」「竹柄」「竹パターン」の3種類
BambooLetterの特徴
1.生活者の声を反映した設計:竹製トイレットペーパー利用者へのアンケート結果を製品設計に取り入れています。
2.原材料のアップサイクル:放置竹林の竹と、美濃和紙工場で廃棄される損紙を原材料として活用しています。
3.損紙の再利用:製造過程で生じる損紙を梱包材やメモ帳として再利用しています。
4.資源節約型の梱包:一部のリターン品は、損紙で作った封筒で郵送し、ビニール袋を使用しない梱包方法を採用しています。
クラウドファンディング概要
応援メッセージ
- 鎌倉竹部・樋口純子さん:
「廃棄されてしまうもの、活かされなくなってしまったものに目を向けて、暮らしと繋ぐ取り組み、応援しています!竹は、今はわたしたちの暮らしにとって欠かせないものではなくなってしまいましたが、目を向けてみると今も身近にある存在です。繁殖力が強く本来は人との共存が必要で、「放置竹林」と呼ばれるものを作りだしてしまったのは、ある意味、わたしたち(人間)ではないかと思います。自然、暮らし、地域が気持ちよく繋がり、相互関係の上に成り立つ未来を考えるきっかけに『BambooLetter』が広がっていったらいいなと思います。」
鎌倉竹部:https://www.kamakuratakebu.com/
- 丸重製紙協同組合・辻将之さん:
「竹は古来より書道向けに適した素材として紙に使われてきました。私共も、通常使う原料として竹パルプは慣れておりますが、海外産の輸入パルプになります。今回は国内の放置竹林を活用し、『環境』を目的としたプロジェクト。和紙の産地、美濃でも放置され荒れた竹林は至るところにあります。紙は基本的には資源を消費しエネルギーを必要としますが、このプロジェクトは紙を抄くほど環境を整え、資源を有効活用できると感じ前向きに協力させていただきました。紙の消費量は年々減っておりますが、目的が消費では無く、環境を整備する為であれば、紙の未来も変わるかもしれません。ぜひこのBambooLetterで、日本の紙の可能性を広げて欲しいですね。」
丸重製紙協同組合:https://www.marujyu-mino.com/
※抄く際に発生する流通にのることのない紙のことを損紙と称します。
おかえり株式会社について
- 設立:2020年12月1日
- 代表取締役:松原佳代
- 所在地:神奈川県鎌倉市材木座2丁目1番17号
- 事業内容:サステナブルなオリジナルプロダクトやサービスの企画・開発・運営
- URL:おかえり株式会社
本プロジェクトを通じて、放置竹林問題の解決と伝統工芸の継承を目指します。皆様のご支援をお待ちしております。
関連リンク
PRTIMES元記事URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000017.000071558.html