ナオライ株式会社(本社:広島県呉市、代表取締役:三宅紘一郎)は、のとBeyond復興ファンドの投資を受け、2024年10月8日にNOTO Naorai株式会社を設立し、2025年2月に石川県中能登町に新たな酒造施設『能登浄溜所』を開設します。これは、広島県の神石高原浄溜所に続く第二の拠点であり、石川県中能登町の日本酒醸造元、株式会社鳥屋酒造に併設される予定です。
ナオライは、独自の特許製法「低温浄溜©️」により、日本酒からピュアなアルコール分を抽出した新しい和酒「浄酎-JOCHU」を生産・販売しています。この製法により、日本酒由来の豊かな香りと風味を凝縮し、長期保存や海外輸出にも適した熟成酒を提供しています。
「浄酎モデル」とは、浄酎の生産を通じて日本酒酒蔵や地域、自然の再生を目指すビジネスモデルです。ナオライは、2025年には全国8拠点の浄溜所で80以上の酒蔵、2028年には全国47拠点で約600の酒蔵との連携を目指しています。
能登半島の中能登町は、豊かな自然と伝統的な酒造文化が息づく地域です。新たに設立される能登浄溜所は、地元の日本酒を原料に使用し、地域の酒蔵や伝統産業との連携を深めることで、地方創生に寄与することを目指しています。
ナオライの代表取締役、三宅紘一郎氏は、「能登杜氏の伝統や発酵技術を継承する中能登町の鳥屋酒造様に併設する形で能登浄溜所を設立でき、大変光栄です。浄酎を造れば造るほど、酒蔵や自然、そして地域が再生される事業を長期的に実現させていきたい」とコメントしています。
のとBeyond復興ファンドの浜野文雄氏は、「浄酎は新しい付加価値そのものです。能登半島の創造的復興のシンボルになるのはもちろん、ゆくゆくは日本の伝統的酒蔵の事業再生モデルとして全国に拡がっていくものと考えております」と述べています。
また、鳥屋酒造株式会社の代表取締役、田中博史氏は、「ナオライ株式会社様の浄酎は日本酒の弱点である常温長期保存を可能にした全く新しいジャンルのアルコール製品ということで大変期待を寄せています。中能登町の更なる発展に少しでもお役にたてればと思います」と期待を寄せています。
ナオライは、「人、自然、微生物、すべての命が尊重され調和されている醸された世の中」の実現を目指し、「多様で豊かな日本酒文化を未来に引き継ぐ」をテーマに日本各地の日本酒蔵元との連携事業を展開しています。
新たな酒造拠点の設立と浄酎モデルの展開を通じて、地方創生と日本酒文化の継承に取り組むナオライの今後の活動に注目が集まります。
元記事へのリンク:「のとbeyond復興ファンド」第一号案件の投資先に採択! 地方創生の新しい形、酒蔵の存続・維持を支える「浄酎モデル」