2024/12/03
タック株式会社(本社:愛知県名古屋市、CEO:竹内成豊)は、2024年8月末より、名古屋市役所の協力のもと、自社製品であるミニマルデザイン・ワークブース「Pa・O Calmdown(パオ カームダウン)」を日本ガイシアリーナに設置し、実証実験を開始しました。この取り組みは、2026年に開催予定の第20回アジア競技大会および第5回アジアパラ競技大会に向け、発達障害や感覚過敏のある方々が安心して競技観戦を楽しめる環境を整備することを目的としています。
名古屋市は、2026年の国際大会に向け、誰もが観戦しやすい競技会場づくりを進めています。その一環として、感覚過敏の方々に配慮した「カームダウンスペース」の設置を検討していましたが、専用の部屋を確保することが難しい状況でした。そこで、組み立て式で既存の施設にも短時間で設置可能な「Pa・O Calmdown」の実証実験が提案され、今回の導入に至りました。
カームダウンスペース(またはクールダウンスペース)は、大きな音や視覚的な刺激を軽減し、緊張や興奮を和らげる効果が期待される空間です。発達障害を持つ方々は、音、光、匂いなどの刺激に敏感であることが多く、公共施設や競技会場でパニックや不安を感じることがあります。そのため、こうした方々が気持ちを落ち着けるためのスペースの設置は、福祉の現場だけでなく、市役所や図書館などの公共施設でも重要視されています。
これらの機能により、感覚過敏の方々が安心して利用できる空間を提供します。
現在、「Pa・O Calmdown」は日本ガイシアリーナの2階ロビーに設置され、夏季は水泳大会、冬季はフィギュアスケートの大会やイベント時に実証実験が行われています。利用者からのフィードバックを基に、さらなる改善を図り、誰もが安心して過ごせる空間づくりを目指していきます。
元記事URL:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000124003.html