社会福祉法人日本介助犬協会は、2026年8月2日(日)から8日(土)の国際補助犬ウィークに合わせ、8月5日(水)にIKEA長久手で介助犬候補犬のパピーによる店内社会化トレーニングを実施しました。
トレーニングには、5カ月齢のカイ(ラブラドール・オス)、6カ月齢のイチロー(MIX・オス)、10カ月齢のフジ(ラブラドール・オス)のパピー3頭と、2歳の介助犬訓練犬ニキ(ラブラドール・メス)の計4頭が参加しました。




パピー期は、介助犬として専門的なトレーニングを始める前段階として、さまざまな人や環境、音、においに慣れ、落ち着いて行動する力を育む「社会化」の大切な期間です。
この時期の経験は、将来、使用者とともに安心して社会参加できる介助犬へ成長するための土台となります。多様な経験を積むことが、成犬になってからの落ち着きや対応力にもつながるとされています。
一方で、日本ではパピー期の社会化トレーニングを実際に行える場所がまだごくわずかしかなく、十分な機会を確保することが課題となっています。
今回のトレーニングでは、3頭のパピーが、人の往来や店内放送のアナウンス音、買い物カートの音、商品棚が並ぶ通路など、さまざまな刺激のある環境の中を落ち着いて歩く姿が見られました。
大きな物音や人の流れに動揺することなく平常心を保ちながら歩く姿は、社会化トレーニングの重要性を感じさせる機会となりました。
今回の経験を通じて、こうしたトレーニングの場がより広く提供されることで、多くのパピーがさまざまな環境に適応する力を育める可能性も示されました。



今回協力したIKEA長久手のスタッフからは、介助犬のパピートレーニングを行える場所が十分ではないと知り、少しでも力になれればと受け入れを決めたとのコメントが寄せられました。
お客さまにも温かく見守られながら、パピーたちがトレーニングに取り組む姿を見ることができ、IKEA長久手にとっても貴重な経験となったとしています。



パピーによる店内トレーニングには、犬の成長段階に合わせた慎重な計画だけでなく、受け入れ施設の理解と協力が欠かせません。
海外では、店舗などでのパピートレーニングが日常的な光景として広く定着しています。一方、日本ではパピー期のトレーニングの必要性について施設側の理解が十分に浸透しておらず、受け入れに至らないケースも多いことから、実施できる機会は限られています。
介助犬やパピートレーニングの意義について、施設や社会全体の理解を広げることは、日本における介助犬の育成環境を改善するうえで重要です。今回、IKEA長久手の協力によって日本でも数例しかないパピー期の店内トレーニングが実施されたことは、大きな一歩となりました。
こうしたトレーニングを受け入れる場所が一つでも多く生まれることが、将来、使用者とともに社会で活躍する介助犬を育てる力につながります。
介助犬とは、手や足に障がいのある方の日常生活をサポートするため、使用者一人ひとりのニーズに合わせて特別な訓練を受けた犬です。
実働する介助犬ペアは全国で54ペア(2026年4月現在)にとどまっており、活躍するペアの姿を目にする機会は決して多くありません。特に、育成過程にあるパピー期の社会化トレーニングを目にする機会はほとんどありません。

社会福祉法人日本介助犬協会は、愛知県長久手市と神奈川県横浜市を拠点に、全国規模で介助犬の普及活動を行っています。
また、犬たちの個性を活かした活動にも注力し、人と犬をつなぐ「Dog Intervention®(犬による介入)」の取り組みとして、動物介在活動・動物介在療法、虐待や性被害を受けた子どもたちに寄り添う付添犬、発達障がいや知的障がいなどさまざまな障がいを抱える方のご家族へ犬を譲渡する「With Youプロジェクト」などにも取り組んでいます。
パピートレーニングの様子はこちらからご覧いただけます。
日本介助犬協会:https://s-dog.jp/
介助犬になるまで:https://s-dog.jp/about-servicedogs/flow
PRTIMES元記事:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000260.000058195.html