神戸市「エコノバ」で紙製食品容器を回収、家庭発リサイクルの実証実験を開始

2025/12/25

紙製食品容器の回収実証実験をスタート

東洋製罐グループホールディングス株式会社の連結子会社である東罐興業株式会社は、同社が参画する「クリーン・オーシャン・マテリアル・アライアンス(CLOMA)」の活動の一環として、神戸市が運営する資源回収ステーション「エコノバ」2拠点において、一般家庭から排出される紙製食品容器の回収実証実験を2026年1月6日(火)より開始します。

対象拠点は「エコノバ ふたば」「エコノバ あづま」の2か所で、家庭から排出されるアイスクリーム・ヨーグルト用の紙製食品容器を回収します。

https://www.city.kobe.lg.jp/a25748/kurashi/recycle/recovery-of-plastic-resources.html

家庭由来の紙製食品容器回収は初の取り組み

東罐興業はこれまで、主にイベント会場で排出された紙コップなどの紙製食品容器回収に取り組んできましたが、一般家庭を対象とした回収は今回がグループとして初の試みとなります。

食品容器の紙化が進む一方で、多くの紙製食品容器は食品残渣や素材構成の問題からリサイクルされず、焼却処分されているのが現状です。本実証実験では、家庭からの持ち込みを通じて、分別行動や回収物の品質・数量などの実態を検証し、可燃ごみ削減とリサイクル理解の促進を目指します。

実証実験の概要

実施期間:2026年1月6日(火)~2026年3月31日(火)
回収場所:
・エコノバ ふたば(ふたば学舎/神戸市長田区二葉町7丁目1-18)
・エコノバ あづま(コミスタこうべ/神戸市中央区吾妻通4丁目1-6)
対象:アイスクリームおよびヨーグルトで使用される紙製食品容器(※樹脂製品は対象外)
持ち込み条件:中身を空にし、家庭で洗浄・乾燥したもの

検証内容

① 回収物の品質・数量の評価(適合率、汚れや残渣、臭気の有無など)
② 効率的な回収頻度および回収・処理コストの検証
③ 市民への効果的な告知・啓発手法の検討

回収からリサイクルまでの流れ

家庭で洗浄・乾燥された紙製食品容器をエコノバの専用ボックスで回収します。

回収された容器は、大本紙料株式会社にて破砕・洗浄後、「ベール」と呼ばれる紙の塊に加工され、株式会社日誠産業へ輸送されます。

その後、リサイクルパルプとして再生され、さまざまなリサイクル製品へと生まれ変わります。

事前イベントで見えた高い市民ニーズ

2025年11月にエコノバの両拠点で実施された地域イベントでは、ヨーグルト配布とあわせて紙容器の洗浄・回収およびアンケート調査を実施しました。

アンケートでは、「洗ってリサイクルに出したい」と回答した人が98%、「家庭でも洗ってリサイクルしたい」と回答した人が95%にのぼり、紙製食品容器回収への高い関心とニーズが確認されました。

今後の展望

東罐興業は、本実証実験を資源循環の社会実装に向けた重要な第一歩と位置づけています。実験で得られる成果や課題をもとに、回収ネットワークの拡大や地域・ブランドオーナーとの連携を検討し、家庭から排出される紙製食品容器の回収と再製品化を日常的な取り組みとして定着させ、サーキュラーエコノミーの実現を目指します。

東罐興業株式会社:https://www.tokan.co.jp/
東洋製罐グループ:https://www.tskg-hd.com/

元記事:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000167.000049660.html

著者:muun編集部

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