松竹株式会社は、歌舞伎を映画館で楽しむ「シネマ歌舞伎」最新作として、『曽根崎心中』を2026年4月10日(金)より全国公開することを発表しました。
これにあわせて、ポスター・チラシのメインビジュアルおよび予告編が解禁。さらに、特別鑑賞ムビチケカードの販売も決定しています。
本作は、近松門左衛門による上方歌舞伎不朽の名作。近年話題となった映画『国宝』でも重要なシーンを担った演目として、改めて注目を集めています。
今回シネマ歌舞伎として上映されるのは、2009年の歌舞伎座公演。遊女・お初を 人間国宝 四世 坂田藤十郎、その恋人・徳兵衛を 中村鴈治郎 が勤め、上方歌舞伎の粋と情念を極限まで描き出した名舞台です。
ポスター・チラシのメインビジュアルには、作品を象徴する名場面 「天満屋の場」 を採用。
縁の下に身を潜める徳兵衛に対し、お初が足でそっと“死ぬ覚悟”を問いかける――言葉を超えた二人の想いが凝縮された、静かでありながら強烈な印象を残す一瞬が切り取られています。
来世での成就を信じ、現世での別れを選ぶ二人の意志と美しさを、一枚のビジュアルで鮮烈に表現しています。
解禁された予告編は、お初の台詞「死ぬる覚悟が聞きたい──」から幕を開け、二人が追い詰められていく過程と、心中へと向かう決意の瞬間までを、物語の流れに沿って描き出します。
本予告および宣材物は、2026年1月2日(金)より上映映画館ほかで順次展開予定です。
当日一般料金よりお得に鑑賞できる特別鑑賞ムビチケカード(2,200円・税込) の販売も決定しました。

相思相愛の遊女・お初と商人・徳兵衛。しかし徳兵衛は友人に裏切られ、伯父に返すはずだった金を騙し取られてしまう。名誉を失い、絶望の淵に立たされた徳兵衛。それでも彼を信じ続けるお初は、縁の下に潜む徳兵衛に問いかける。
――命をかけて、潔白を証明する覚悟はあるのか。
その問いに応えた徳兵衛の“死の決意”を合図に、二人は来世での成就を願い、曽根崎の森へと歩み出す。
原作:近松門左衛門
脚色・演出:宇野信夫
出演:
坂田藤十郎/中村鴈治郎/坂東竹三郎/松本錦吾/中村亀鶴/中村芝翫/片岡我當
(平成21年4月 歌舞伎座公演)
元記事:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000454.000053064.html