成人男女200人を対象に行った調査では、「土用の丑の日」を知っていると回答した人が199人にのぼり、認知度はほぼ100%という結果に。スーパーやニュースで目にする機会も多く、生活に根付いた年中行事となっています。
「土用」とは、立春・立夏・立秋・立冬直前の約18日間を指し、季節の変わり目に当たるため体調を崩しやすい時期とされています。そのため、精のつくものを食べて無病息災を願う風習が根付いたと考えられています。
2025年の「夏の土用の丑の日」は7月19日(土)と7月31日(木)の2回です。そのほか、1月20日・2月1日(冬)、4月26日(春)、10月23日・11月4日(秋)も土用の丑の日にあたります。特に夏の時期は、うなぎを食べる風習が広く浸透しています。
「うなぎを食べる」ようになったきっかけは、江戸時代の発明家・平賀源内による提案が有力です。夏場に売れないうなぎ屋が相談した結果、「土用丑の日」と書いた看板を掲げたところ大繁盛し、それ以降この風習が広まりました。
また、うなぎはタンパク質やビタミンが豊富で、夏バテ対策に適していることも、習慣化の理由とされています。
今年の土用の丑の日に「うなぎを食べる予定がある」と答えた人は約40%でした。物価高の影響もあってか、過半数はうなぎを食べない予定と回答。
食べる人の予算帯は「2,000円〜3,000円未満」が最多で、次いで「1,500〜2,000円未満」、「3,000円〜5,000円未満」が続いています。うなぎはスーパーやコンビニでも手軽に買え、牛丼チェーンなどでも気軽に楽しめるのが魅力です。
「う」のつく食材や黒いものなど、土用の丑の日にはうなぎ以外にもおすすめの食べ物があります。夏バテ対策や縁起物としても知られ、昔から親しまれています。
消化がよく、夏場でも食べやすい「うどん」は、冷やしうどんや肉うどんなどアレンジも豊富。暑さに疲れた体をやさしく癒してくれます。
疲労回復効果のあるクエン酸を多く含む梅干しは、うどんやご飯のお供として相性抜群。酸味が食欲を刺激してくれます。
スイカやきゅうり、ゴーヤなどは水分が多く体を冷やす作用がある夏野菜。ビタミンやミネラルも豊富で、夏バテ予防にぴったりです。
「土用しじみ」として知られるしじみは、肝機能を助けるオルニチンが豊富。夏場の疲れた体や、飲酒の多い時期にもおすすめの食材です。
あんころ餅として親しまれてきた土用餅。小豆の赤色には魔除けの意味が込められ、お餅は力の源とされる縁起の良い食べ物です。
土用の丑の日は、季節の変わり目に栄養を補い、無病息災を願う大切な風習です。うなぎだけでなく、うどんや梅干し、しじみなど、体に良い食べ物を取り入れて、元気に夏を乗り切りましょう。
2025年の夏の土用の丑の日は、7月19日(土)と7月31日(木)です。
【調査概要】
調査方法:インターネットアンケート
調査対象:成人男性・成人女性
アンケート母数:男女200名
実施日:2025年4月21日
調査実施主体:ハッピーメール(https://happymail.co.jp/)
調査会社:株式会社アイベック
関連ページ:https://happymail.co.jp/happylife/trend/eel/
・調査結果と行事食まとめ:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000094.000042380.html
・詳細情報:https://happymail.co.jp/happylife/trend/eel/
PRTIMES元記事:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000094.000042380.html