令和6年能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県七尾市田鶴浜地区で、地域の復興と伝統文化の再生を目指すクラウドファンディングが始まりました。プロジェクトは、伝統的な格子戸や木造建築が特徴の町並みを復活させるべく、地元住民や支援者が立ち上げた任意団体「たつるはま未来会議」によって推進されています。
第一弾として、地域の玄関口・のと鉄道田鶴浜駅の跨線橋を、地元の伝統建具を活用して再生する取り組みを展開中。震災で解体された家屋の建具や組子細工の試作品を再構成し、能登ヒバを用いて接着剤不要の組子技術で装飾。木の香りと自然光が織りなす「光と香りと記憶のトンネル」として蘇らせ、地域の希望の象徴とします。
同時に、明治時代築の古民家を「コミュニティハウス」として修復・活用。震災で大きな損傷を受けた建物を、多世代の学びや交流、文化体験の場として再生します。建具職人の技術を活かし、地域文化の継承と暮らしの復興を一体的に進める拠点となる予定です。
支援者には、倒壊した鐘楼に使用されていたケヤキ材のシリアルナンバー入り掛け時計や、組子細工を自宅で楽しめるコースター制作キットを提供。さらに、獅子舞や春の大祭など地域行事に参加できる「よばれ文化」体験型返礼も用意されており、田鶴浜の「にぎわい」を五感で味わえる内容となっています。
クラウドファンディングの実施期間は2025年9月28日まで。跨線橋の装飾工事は11月〜12月に完了し、年末に完成披露イベントを開催予定。古民家の再生は2026年度中の着工を目指しており、住民参加型の運営体制を整えながら、復興から未来づくりへとつなげていく計画です。
田鶴浜の再生には、全国の皆さまの共感と応援が必要です。木の香り、伝統の技、地域のぬくもりを未来へつなぐための挑戦に、ぜひご支援ください。
https://readyfor.jp/projects/tatsuruhama-kumiko
団体名:たつるはま未来会議
代表者:山本直樹
設立:2024年(任意団体)
所在地:石川県七尾市田鶴浜町垣吉町へ部24番地 田鶴浜地区コミュニティセンター内
問い合わせ:t.miraikaigi2411@gmail.com
活動内容:駅の再生や古民家修復、地域文化の記録・継承事業
PRTIMES元記事:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000164902.html